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Bear

 おなかがすいた。
 この前食べたのはいつだっけな。
 まだ魚は泳いでいる時期でもないし、どこ歩いても木の実もない。
 ううん。どこ歩いても実がなってる樹がないんだ。ちくちくした葉っぱの樹ばっかりだ。
 小さい頃だったら、今の季節、木の上でお昼寝しているのに。


 僕は食べ物を探して歩いた。
 ふと気がつくと、二本足の生き物が遠くの方にいるのが見えた。
 
 僕はいつの間にか、母さんが言っていた"先のない地"まで山を降りてきてしまっていた。
 なぜ僕たちの間で"先のない地〝と呼ばれているのか知らなかった。
 だけど母さんは「絶対行ってはいけないよ。あそこは二本足の領地なのだから、そこで見つかったら逃げるのよ。」
 って言っていたっけ。
 
 僕は来た道を戻ろうとした。
 
 しかし、僕の十歩先においしそうな新芽が生えていた。
 それを見つけた瞬間、空腹感が押し寄せてきた。
 僕は母さんがあれほど言っていた事はどこかへいってしまって、その新芽を食べた。

 あ、あっちには僕の好きなすっぱい実がある!
 あっちにもなにかあるかもしれない!

 僕はむしゃむしゃと食べた。

 そしてら二本足が数歩先にいた。そして僕と目が合った。
 二本足はかっとこっちを見て走って逃げていった。

 ああ、どうしよう。二本足に見つかってしまった。
 重いお腹をあげて帰ろうとした。
 
 
 ここはどこだ?僕の家はどこ?そういえばどっちから来たっけ?!

 
 あたふたしていたら二本足が二人、三人と僕の方へやってきた。
 弟が動かなくさせられた棒みたいのを肩にかついでいる。
 だんだんと二本足はやってきて、僕を囲い始めた。

 逃げようともがいた。
 僕はおなかがすいていただけなんだ!家に帰りたいだけなんだ!

 でも食べたばかりのお腹ではいつもみたいに速く走れるわけもなかった。
 そういえば弟も食べ物を探しに行ったきり帰ってこなかったなあ。

 あの棒が僕に向けられた。
 


 それから僕は動けなくなり、地面に寝そべった。

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| Bear | 15:24 | comments:3 | TOP↑

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