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第七章 研究所 ⑤

 ゆっくりと、ゆっくりと鉄の冷たいドアを押し開けた。小さく開けた隙間からドアの向こうを覗いてみる。
 ドアの向こうには銃を構えた人たちが・・・と想像していたシュナは、開けても何も襲われなかったことに一瞬の安堵を覚えた。 
 そろりと抜き足で中に入って周りを見回してみる。
 とりあえずその部屋に人いはいないようだった。部屋全体が薄暗く、青く光る、ガラス張りの筒状のカプセルみたいなのが数体、部屋の真ん中を中心に丸く並んでいた。コポコポと金魚の水槽のような音や、シュコーシュコーと何かの機械が動く音がしている。
 カプセルから繋がっている無数の太いパイプを跨ぎながら、その周りをゆっくりと歩いて青白く光るカプセルの中を見やった。中には液体が入っているのか、それぞれのカプセルで大きさの違う物体から小さな泡が出ていた。
 これは何だろう・・・?さっき見たビーカーのように白っぽくうねうねとしていて、なんだか学校の理科の教科書に載っていた蛙か鳥の赤ちゃんを思い出させた。顔をしかめたくなるような気持ち悪さがこみ上げてくる。
 次の部屋に繋がるドアもきっとあるはず。そう思ったシュナの目に、ここにあるカプセルの中で一番大きな物体が浮いているものを見て、凍りついた。
 衝撃が頭を打った。
 ・・・わたし、これ見たことある。でも理科の教科書なんかじゃない。
 保健の授業の教科書だ。
 それは、人間の赤ちゃんだった。


 「ぁ・・・あ・・・」
言葉にならない声が漏れた。わたしが単に本の読みすぎだとか、映画の見すぎなんかじゃない。
 コレを見た瞬間に自分の妄想が確信へと変わったようだった。
 これはたぶん・・・ううん、明らかに人体実験なんだ。
 シュナは一度深呼吸して気を落ち着かせようとした。
 
 今までの出来事が、順を追って頭に廻ってきた。
 ゴミ箱に捨てられた少年の死体、謎の男達、逃げ惑う男の子、そして今捕まって殺されそうになっていること───すべてがこの場所に繋がっている。
 「ということは、あの日に見た連れて行かれた男の子も此処へ・・・・」
だとしたら、あの妙に記憶に残るほど足が速かったのも、もしかしたらここですでに改造された男の子だったのかも。
 それをわたしがあのとき見たから誘拐されそうになったんだ・・・だから・・・だからお母さんまで殺されたんだ。
 でも・・・・じゃあ、ゴミ箱に捨てられた少年も実験済みで捨てられたってこと?・・・でもそしたら、なんで死体をわざわざ人に見つかる街中に捨てる必要があったんだろう・・・・。
 「とにかく、ここから早く逃げ出さなきゃっ」
 冷や汗が掌に滲む。
 このまま自分もあの子達のように殺されるなんて絶対イヤだ!
 心の底から湧き上がってくるような思いがした。
 
 目の先に、今度は自動ドアがあった。前に立つとシューと静かな音を立ててドアは右側に開いた。
 その向こうにはさっきとは別の、もっと広い廊下が現れた。その廊下は一本だけでまっすぐこの実験室に繋がっている。
 なるべく音を立てないように小走りでその廊下を進んだ。途中に分かれ道や扉も存在せずに、ただひたすら一本道だ。ホントにここの建物は外からの見かけ以上に広いな・・・。
 廊下を突き当たった先に、またしても自動ドア。今度は黒い不透明のガラスでその先は廊下が右と左に分かれている。
 「出口ってどっちによ・・・」
 シュナは右と左の先を交互に見やった。



to be continued……




今回は前回分も足してちょい長め・・・・。
ここまで読んだ方に、「ありがとう!」と「お疲れ様^^;」と言いたいです。(←お前が書いたんだろっ

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| Children | 01:48 | comments:6 | TOP↑

COMMENT

け、けっこう疲れますね・・・ここまで読むのって・・・。
にしても、シュナはいったいどっちを選ぶんでしょうかね?
気になります。
何せ、出口につながる手がかりやヒントなど(現段階では)ないわけですからね。
いったいどうなるんでしょうか~。
ものすごく気になりますって~。
というわけで、執筆がんばってください!!
俺も、がんばって続編書いたんですけど、わからないですよね?
でしたら、書き方などのアドバイスをぜひ!
よろしくお願いしますm(_ _)m

| ブレイク | 2008/08/07 01:03 | URL | ≫ EDIT

サーセンorzリンク報告させてもらったSAT.Sですが、送った後リンクしよううとしましたが、リンクする場所が見当たらず(泣  初心社なんでスンマセン。

教えてください。

p.s.
貴方の小説結構読みましたよ(*^_^*)

| SAT.S | 2008/08/08 19:53 | URL | ≫ EDIT

>ブレイクさん
ぁ・・・そんなに長かったですか?
スイマセン、1回1回どこで切るか迷うところなんですよねぇ~・・・

ア、アドバイスですか!?
ぃ、いやあの、私人様に教えられるほど文才ないんですけどもヾ(・ω・`;)ノぁゎゎ
それも何かを意識してるわけでもないので
アドバイスすることがない。。。。。
申し訳ないデスm(_ _)m

でもこれからも執筆がんばってください!

| 神楽崎@管理人 | 2008/08/10 00:28 | URL | ≫ EDIT

>SAT.Sさん
メールありがとうございました♪

リンク場所はTOPページにあたるところのURLとタイトルをコピーして
『リンクを設定』でやればできるんですが・・・
ごめんなさい。一番最初のページに表示されるWelcomeにURL等置いといたんですが
わかりにくかったかもしれませんね^^;

I'm writing NOVEL
http://bookn.blog69.fc2.com/

です。
リンクありがとうございます!
こちらも相互させていただきますね^^

あと小説も読んでいただいたとか・・・!!
本当にありがとうございます><
連載モノはすごい長かったと思います。。。。


これから宜しくお願いしますねwww

| 神楽崎@管理人 | 2008/08/10 00:42 | URL | ≫ EDIT

休日だったので、一章から読ませてもらいました!
面白かったです。普通に!普通に?ぃゃ、良い意味で☆
ぃあでも、シュナちゃんの心の葛藤の描写とか、
お母さんのとことか、絵本読んであげるとことか。
ウルッとくる所がいっぱいあって、飽きずに七章までこれました!正直、イイ腕してるわぁ(°∀°)と感心(ナニサマ)してしまいましたw
続き気になるんで、まったりと頑張ってくださいっ☆

| 四 | 2008/09/22 15:55 | URL | ≫ EDIT

>四さん
またの訪問ありがとうございます^^
・・・・って一章からここまで読んだんですか!?!?
ぁああありがとうございますもうこの感激をなんて言ったらいいかッ!!!!

実を言うと本読んであげるシーンは要らなかったかな、とかシュナの自問自答部分が長すぎるな、とか
いろいろ悩みながら書いていたので、そこを言ってもらえて安心しました(つω`*)

更新はゴールに結局うさぎに勝てなかった亀さん並ですが(笑)、また来て頂いたときに更新できてるようにがんば・・・ります!!ww

| 神楽崎@管理人 | 2008/09/23 20:50 | URL | ≫ EDIT















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